NHKの印象操作と音楽

「嘘と捏造と歪曲と偏向と印象操作の塊」ということで問題となり、空前の9千人にも及ぶ集団訴訟まで起こされている番組、「NHKスペシャル JAPANデビュー アジアの"一等国"」。

ここに、その番組制作手法の一端をうかがえる動画があります。


前半はチャンネル桜の取材映像、続いて問題のNHKの番組からの抜粋が出てきます。これによって、NHKがどのような歪曲を行ったか明確にわかります。

さて、上の動画をご覧になると、この番組では音楽(BGM)が印象操作に大きな役割を果たしているのを感じることができるでしょう。このシリーズでは毎回、全編にわたって徹底的なまでの陰鬱な音楽が流れ、とにかくどこを見ても非常にネガティブな印象を受けるものになっています。

ところで私は、特に番組の序盤で使われている曲を聴いて、多くの日本人の耳に馴染んでいるであろう、ある曲を思い出して仕方がありませんでした。
それは、往年の名プロレスラーで、参議院議員もつとめたことのあるアントニオ猪木の入場テーマ曲「炎のファイター」。
「JAPANデビュー」の音楽は、この「炎のファイター」のリズムを非常にゆるくして、メロディの流れを少しずつ変えてピアノ演奏用にアレンジした、いわば「炎のファイターの主題による変奏曲」のようにも聴こえるのです。

下の動画は、その観点から編集したものです。


この類似は偶然か、それとも意図的なのかはわかりません。しかし、もしかしたら・・・

多くの日本人に「元気」や「気合い」といったイメージを持たれているこの曲を、あえて陰鬱なものに変えて聴かせることで、150年前に「世界」というリングに出て行った日本を、最初から「坂道を転げ落ちる」「破滅する」運命にあった悪い国、ダメな国として強く印象づける。そんな狙いをもって、確信的に作られた類似性なのでは・・・
そう考えるのは、私一人の妄想でしょうか?


この音楽に携わっている加古隆は、過去には「映像の20世紀」シリーズのテーマ曲など、NHKの番組の仕事を多数しています。
私はこの音楽家がかなり好きでした。CDも2枚買ったことがあります。
今回、彼が何を思ってこのような作曲をしたのかは知る術がありませんが、いずれにしてもこれほど酷い番組に、非常に「効果的」な形で関わっているのをみると、芸術家としての彼に対する尊敬の念も多少減じられてしまうのは否めないところです。

関連エントリー→「これがNHKの印象操作映像だ」

#7月23日追記
それにしても・・・音楽の比較のために編集した部分だけでも、この番組に込められた毒が混入してしまっている。
・「日本は何故、坂を転がり落ちていったのか」・・・あれほどの大戦争で負けたことは痛恨の事実に違いないが、その一時をもってそのように先祖の歴史を言い切って良いものか?
・「台湾の住民のほとんどが中国大陸から移り住んだ漢民族」という説明は甚だ不正確だが、これを強調することで「台湾は中国の一部であり、そこを日本が侵略した」との主張を込めている。
・「日清戦争」を説明するのに、なぜ死体の写真を長いカットで出す必要があるのか。「台湾領有の背景には、列強のアジア進出に対する日本の危機感があった」と、事実を言ってはいるけれども、この映像と暗鬱な音楽が相まって、結局は「日本が残虐行為を行った」という印象を与えようとしている。

テーマ : マスコミ - ジャンル : 政治・経済

COMMENTS

気がつきませんでした

今晩は、はじめまして

私もJAPANデビューのテーマソングが気になっていました。イントロが暗く重苦しいのは来るべき日本の暗い運命を暗示しているのはまちがいないでしょう。後半は明るいメロディーで将来への展望を明るく希望が持てると暗示しているようです。前半のメロディーは遊就館の昭和の展示室のドアを開け部屋一面の白無垢の花嫁人形を見た時のような重苦しく逃げ出したくなるような衝撃です。

それでも優れた曲であると思います。エノキのテーマソング「炎のファィター」に似ているとは気がつきませんでした。

K8様

コメントありがとうございます。

私は、この番組全体を通して音楽がきわめて陰鬱で、明るい希望のようなものは受け取れませんでした。(ちなみに、ここで問題にしているのはオープニングのテーマ曲ではなくて中身のBGMです。念のため)

「炎のファイター」によく似ている部分があることは間違いないですよね。でも、自分で発表しておいて何ですが、全体の音楽の陰鬱さという事に比べたら、そう大きな問題ではないかもしれません。

例えに出されている「遊就館の花嫁人形の展示」についても、感じ方は人それぞれと思いますが、私はただ涙を流しました。

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